債務整理の相談は弁護士へ!カードローンの返済トラブルを解決

スムーズにカードローンの返済ができていれば問題ありませんが、何らかの理由によって返済が難しくなっている場合は放置せず、速やかに対処をすることをおすすめします。

カードローンは借りたお金は必ず返済することがルールなので、少しでも返済に不安があればすぐに相談をしましょう。利用中の金融業者をはじめ、金融トラブルの専門家に相談をしてもOKです。弁護士に相談をすることで「債務整理」もできますよ。

ただし、債務整理にはデメリットもあります。カードローンの返済状況が改善するメリットだけではなく、今後みなさんに影響してくるデメリットもよく理解した上で債務整理を行ってくださいね。

返済ができなくなりそう…大ごとになる前に早めの対処を

カードローンの返済に不安があっても、なかなか行動に移せない…という方も多いかと思います。しかし、返済トラブルを放置しているとますます状況は悪化してしまうので、大ごとになる前に早めの対処を心がけましょう。

カードローン利用中に起こりやすい返済トラブルとしては、次のような例が挙げられます。

  • 返済を何度も延滞してしまう
  • 返済額に充てるお金の余裕がない
  • 利息が膨らみすぎてどうにもならない

一度のみならず何度も延滞してしまう場合は、月々の返済額の見直しが必要です。毎月の返済負担を減らす、返済日を変更するなどして対処していきましょう。

比較的小さなトラブルですので、返済計画を見直すことで状況は改善できます。金融業者とも相談しながら、今のご自身に合った計画に見直していくと良いでしょう。

お金との付き合い方の見直しも

延滞の問題を抱えながら、返済額に充てるお金の余裕がない!と感じている場合は、返済状況だけではなく金銭面全体を見直していなければなりません。

月々の返済額はもちろん、普段のお金の使い方も見直すことで、返済に充てる金額を捻出できるようになるでしょう。お金との付き合い方を根本から考え直すタイミングと言えますね。

利息が膨らんでどうしようもない場合は、借り換えやおまとめサービスを利用して低金利のカードローンに契約を移行することがおすすめです。または「債務整理」をするという方法もあります。

債務整理って?カードローンの返済トラブルは弁護士に相談を

債務整理とは、法的な手続きによってカードローンの返済トラブルを解決する方法のことです。弁護士を介して手続きを行うことで、金融業者間とのトラブルを改善していきます。

債務整理は大きく3パターンに分かれます。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

任意整理は弁護士が代理人となって金融業者側と交渉し手続き、個人再生と自己破産は裁判所に申し立てを行い手続きをします。

過払い金の請求も債務整理の一種ですが、対象になるのは法律が改正される2010年6月17日より前にお金を借り始めた方、既に借金を完済しており且つ10年以上経過している方です。現在はグレーゾーン金利が撤廃されていますので、ここ最近借り始めた方は対象外です。

利息を減らすなら任意整理

3つの債務整理のうち「任意整理」は裁判所を介さずに交渉のみで手続きが行えるため、みなさん自身の負担も比較的少ないでしょう。任意整理には次のようなメリットが期待できます。

  • 利息を減額できる
  • 今後は元金を分割で返済(3年で完済が目安)
  • 新たに利息が付くことはない

任意整理によって利息が減額されるため、今後はカードローンで借りた金額だけを分割して返済していくことができます。新たに利息が付く恐れもなく、遅延損害金の支払いもしなくてOKです。

利息を減らしたい、返済負担を軽くしたい、というみなさんにぴったりの債務整理と言えるでしょう。ただし、今後も継続して安定収入が得られることが条件です。収入面も任意整理に関わってくると理解しておきましょう。

個人再生と自己破産の違いは?

続いて「個人再生」のメリットを見ていきましょう。

  • 大幅に減った借金を分割で返済(3年で完済が目安)
  • 家など個人の財産は維持できる
  • 資格制限・職業制限もない

個人再生の手続きを行うと返済額は大幅に減りますが、家を売って処分しなくてはならないなどのルールはありません。資格制限や職業制限もないため、仕事に困ることもないでしょう。

個人再生は「自己破産」と似た債務整理ですが、自己破産をすると借金が全額免除になるメリットがある代わりにみなさんの財産である家や車を手放さなくてはなりません。

絶対に手放したくない財産がある方は、借金減額・分割返済に止まる個人再生を選択した方が安心ですね。

カードローンを使えなくなる?債務整理をするデメリット

カードローンの返済で悩んでいるみなさんにとって、債務整理は様々なメリットがあります。しかし、デメリットにもしっかり目を向けておきましょう。債務整理のデメリットは以下のとおりです。

  • 金融ブラックとして信用情報に登録
  • 一定期間カードローンを利用できなくなる
  • 借金の保証人にも少なからず影響が

債務整理をした場合、信用情報機関には金融ブラックとして情報が登録されます。金融ブラックとして登録されている間は、カードローンの利用も禁止されます。

任意整理では約5年はカードローンが利用できなくなります。個人再生と自己破産は約5年〜10年とさらに長期間のペナルティが付くので、あらかじめ注意しておきましょう。

カードローンは保証人なしで利用できるサービスですが、他にも保証人付きで借金をしていた方には保証人にも少なからず影響が現れます。周囲に影響が及ぶデメリットもよく考えた上で債務整理を行いましょう。

債務整理をしたことはバレる?「会社を解雇される」は嘘

メリットもデメリットもある債務整理ですが、「どうしてもカードローンの返済ができない!」という方は早めの対処が肝心です。まずは弁護士に相談をして返済状況の改善に繋げてくださいね。

また「債務整理をすると周囲にバレるの?」「会社を解雇されるの?」などの不安を感じている方も多いかと思いますが、債務整理をしたことが近所や職場にバレる恐れはありません。

自己破産をした場合は資格制限・職業制限がありますが、任意整理や個人再生では仕事に関する制限はかからないのでご安心くださいね。